Welcome to Gallery Poem!

工房ぽえむで自分自身の最期の個展をしてからあっという間に一年過ぎました。
想定をはるかに上回る人に来て作品を観ていただけたことがとても有り難く、感謝の気持ちでいっぱいです。
その後疲れがでたのか、昨年の夏は体調を崩し、やはり80歳という年齢の怖さを思い知りましたが、幸いにも回復することができました。
昨年2023年11月には、個展を通じて知り合えた方が歌のコンサートで利用してくださり、今年2024年5月に2回目のコンサートも大盛況。
若い人たちと接点ができることが何より嬉しく、この工房を作って本当に良かったと思います。
コンサートをしてくださった笹倉由理さんは元々ご近所さんだったそうですが、全くこれまでは接点がなく、最期の個展が出会いのきっかけでした。

笹倉由理さん　プロフィール

播磨町出身。名古屋音楽大学声楽専攻オペラコース卒業。

これまでに「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「天国と地国」等のオペラに出演する他、「スターバト・マーテル」「戴冠ミサ」、ベートーヴェン「交響曲第９番」等のソリストとして数々のコンサートに出演。大学卒業後、イタリア・トリエステ市にてトスカニーニ・オペラ・アソシエーションが主催するオペラセミナーに参加。ジャンニ・クリスチャック、マヌエラ・クリスチャックの各氏の指導を受け、それを機にソプラノからメゾ・ソプラノへと声種を変更した。

ささくら音楽教室経営。加古川シティオペラ在籍。Fiore in KATOの代表者として学校公演や児童館等でのアウトリーチなコンサート企画にも近年力を入れ活動を行っている。

これまでに浜渦弘志、小林史子の各氏に師事。

笹倉さんの歌のコンサートがきっかけで再会を果たせた方がいます。
もうかれこれ30年近く前、まだ工房の影も形もなかった頃、加古川シティーオペラでその他大勢のコーラスで参加していたのですが、そのときのメインキャストの先生が笹倉さんとも接点があり観に来てくださったのです。何という偶然！世間の狭さに驚くばかりでした。
何よりも、その他大勢で出演していたのに、わたしのことを覚えて下さっていたことに感激しました。キャストどころかシティーオペラの副会長もされていたそうです。

人と人の出会いは本当に不思議です。
最近は出会いより圧倒的に別れが多くなってしまいました。年齢が高くなるとそういうものですが、出会いが多い人生だったからこそ、別れが多いのだと思います。それは豊かな人生だったことの証明でもあります。
これから若い皆さんがどんどん素敵な人や芸術に出逢って人生を豊かにしてくれることを、心から祈りエールをおくります。